そろそろ

客演で参加した芝居が終わって20日あまりが経ち、ようやく祭りのあとの虚脱状態から抜け出しつつある。虚脱というか、いきなり暇すぎた。仕事だけしてろとか言われたって、やる気ゼロだぜ。

次回公演の顔合わせは日曜だし、そろそろ気持ちを切り替えないと。新宿通いの日々が久しぶりに始まるわけだ。稽古場が仕事先から近いのはありがたい。

しかし、なぜ今このタイミングでグリーク悲劇?と思わないではない。再スタートの一発目とはいえ、飛躍しすぎじゃないか。大木にはなにか思うところがあるのだろうから、真意を問いただしてみたい。まあ、台本を書く人間が誰もいなくなったのであるからして、既製の戯曲をやるしかないわけだが…。

おっと、あまりネガティブなことを書いてはいかんな。もっと自己啓発風な前向きブログのふりをしないと。もしかしたら見ているかもしれない客が逃げる。

 

アンティゴネー』自体は面白い作品だと思う。まだちゃんと読めたわけではないけれど。

基本的にはアンティゴネーとクレオンの対立の劇だが、設定上のキモはクレオンの息子とアンティゴネーが許婚の関係にあるところか。この関係がアンティゴネーとクレオンを結ぶ糸というか、導火線になっていて、その線を伝ってアンティゴネーの悲劇(身近な人々ほぼ全滅)がクレオンに燃え移り、そっくりそのまま同じ悲劇として再現されることになる。シンプルだけど、よく出来ているということなのだろうな。