人生は陽気に

ものすごく体がだるい。ほんとにまだ火曜日なのか。土日の長時間稽古が効いてるな。

一回以上稽古したシーンはいちおう形になってきている。ただ、その形がほんとに適切なのかどうか、ジャッジする人が誰もいない。

別にどうでもいい気もしてきた。どうせ客はひとりなわけだし。

しかし考えてみれば、そのお客の人がやって来たとして、どう挨拶したものだろうか。「あなたが私たちの道楽の実験台になってくださる親切な盲人さんですか。申し訳ありませんお忙しいのに」以外のニュアンスが出せそうにない。「盲人さん」とかほんとに言ってしまいそうだ。いや、実験台ですらないのかも。観察されるのはお客のほうではなくて、「盲人のために演劇を上演するという状況におかれることで問い直される私たち自身のあり方」かなんかなわけだから(だろう?)。客は徹頭徹尾ただのダシ。いい面の皮である。